音読練習
普段の家庭学習メニューの中にも音読練習が含まれていますが、ここでは高校入試を意識したプラスアルファの音読練習をご紹介します。
高校入試の長文対策としての音読練習
高校入試の長文対策については、中学英語の教え方 の 高校入試対策 長文読解の問題演習 でもご紹介していますが、ここでは補足として、問題演習を始める前の基礎作りとしての音読練習について触れたいと思います。
ご自身でも大学受験やTOEIC、英検などの試験対策として英文読解の勉強をしたことがある方はお分かりだと思いますが、読解力をつけるためには「英文を読んで慣れる」ことが必要です。
例えばTOEICのように制限時間の中でそれなりの量の英文を読むためには、英語を英語のまま理解する必要がありますが、普段から英語を読んでいれば自然に英語のまま理解できるようになります。
高校入試でも英語の長文を読むときには日本語を介さず英語のまま理解できれば英文を読む時間も短縮できますので、できるだけその状態に近づけるように音読練習をしてみましょう。
目標:教科書の英文を見た瞬間に意味がわかるようになるまで音読練習する!
- 教科書の単語、連語、基本文はしっかり暗記する。
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入試まで時間がないとき(1)に具体的な方法をまとめてありますが、これは確実に行ってください。
基本文の構造はしっかりと覚えていないと初見の英文中でその構造を見抜くことが難しくなるので、自分で英文を作れる程度まで確実に覚えておく必要があります。
- 教科書の本文、読み物(reading)、対話文、スピーチの例文など全ての英文を音読練習する。
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中学1年生の教科書から音読練習をします。中学1年生の教科書は、見た瞬間に意味が分かるような短い英文が多いので、気軽に始められると思います。1回に練習する分量は教科書1~2ページ程度でよいので、丁寧に練習します。
Point!音読練習で気をつけること。
- ●正しい読み方で練習する。
最初に音声教材(CD等)で発音、イントネーションなどを確認しましょう。試験で長文を読むときには黙読なので発音を間違えて覚えていても得点には影響がありませんが、正しい読み方を身につけましょう。 - ●日本語訳も確認する。
全ての英文の意味を確認してから音読練習に入ります。一文ずつ丁寧に意味を確認します。 - ●英文を見た瞬間に意味がわかるようになるまで音読練習します。
この方法で音読練習を行ってから、英文読解問題の演習に入ると読解力がスムーズに身についていきます。
高校入試のリスニング対策としての音読練習
リスニング力を強化するための音読練習です。
こちらの音読練習も教科書と教科書の音声教材(CD等)を使います。
教科書本文1ページ程度の分量の英文について、次の順で音読練習をします。
- 最初は「高校入試の英語長文読解対策としての音読練習」の方法で、英文を見た瞬間に意味がわかるようになるまで音読練習します。
- 英語の音声を聞きながら音声と同時に音読します(オーバーラッピング)。
同じスピードで読めるように何度も練習します。
もし可能なら、次の方法も挑戦させてみて下さい。
- 教科書は見ずに、英語の音声を聞いて、音声を追いかけるように聞いた英語を発音します(シャドーイング)。これは難易度が高いので、1文ずつ練習します。最初のうちはナチュラルスピードについていくのが難しいと思うので、音声の速度をゆっくり目に設定して練習しても良いでしょう。